昨年に引き続き、中央構造線を巡る旅です。昨年は香嵐渓、蒲郡・西浦温泉と伊良湖岬に行きましたが、今年は鳳来寺、上の地質図で黄色い色のエリアです。
山頂のお寺に行く前に「 鳳来寺山自然科学博物館」 に行きました。「鳳来寺山」が領家変成帯の中に位置していて、1500万年前に噴火した流紋岩質の火山がカルデラを作っていたけど、今は浸食されて火山の形はほとんど残っていないという説明がありました。この火山噴火はフィリピン海プレート沈み込みによって火山活動が起こったためで、この周辺にはたくさんの珍しい鉱物を産する鉱山があったそうです。説明もわかりやすく、豊富な岩石・鉱物の展示が立派です。地質以外にも植物、動物の展示も充実しているので、ここを見てからお寺に行かれることをお勧めします。
鳳来寺山は「日本の地質百選」に選ばれているそうです。「松脂岩」という珍しい岩石(流紋岩質火砕流の溶結凝灰岩)で、ガラス質でとても固いので急崖として残っています。この山体が信仰の対象になっています。
今回は時間がなくて、中央構造線の露頭には行かれなかったのですが、近くにあるようです。また次回訪ねてみようと思います。