正社員で働いていた頃、仕事をすればその対価として給料が支払われるのが当たり前と思って28年間過ごしてきました。
パートで働くようになって、これって業務範囲なの?って思うことがしばしばあります。
スキル的には可能ですが、「時間外」に「契約外」のことを求められます。
果たしてどこまで応えるべきなのか、線引きに迷うのです。
これまで2か所で週2-3日のパートで働いてきましたが、どちらの職場も、雇用形態や雇用条件によって、業務範囲が違うというシンプルなことが浸透していないようです。
大企業では、正社員・契約社員・派遣社員・パート/アルバイトは、それぞれ役職や業務内容も、責任や権限も違うのが当たり前でした。
地方の中小企業は、その辺がすごくあいまいなんだなと思いました。
今の職場はNPOですが、ここが一番線引きが難しい。
基本は任意のボランティア活動をベースに成り立っているのだけど、それでは手が回らないから私達スタッフを雇用しています。
でも結局、「時間外」に無償でやることを求められてしまうのです。
イベント時には通常のシフト外の時間も働かざるを得ないけど給料はでない。
ならば他のメンバー同様、任意のボランティアということで、他にやることがあれば行かなくていいのかというと、そうではない・・・。
みんなが来てくれないと、結局、そこにいる人たちに負担がかかり疲弊します。
他のメンバーは「任意のボランティア」だから「急用ができた」と来れなくなっても、会社の「業務」とは違って責められません。
そういう「ご好意」の上に成り立っている活動は綱渡り状態。
なんだか「やりがい搾取」だなぁと思うことも・・・。
色々難しい面があるんだなぁということが、外からお客さんとして見ているとわからないけど、中の人になってみるとわかってきました。
でもでも、いいこともいっぱいあるんです!
カフェにいると、いろんな人がやってきます。
この1~2か月間だけでも、10人近い新しい出会いやつながりが広がりました。
こう書くと、すごい社交的な人と思われそうですが、実はすごく人見知りで自分から声をかけることはほとんどありません。
なぜか声をかけられる側なんです😅
週末の昼下がり、ふらりとカフェに行けば、誰かがいます。
そこでたわいもない雑談をしてコーヒーを飲むひと時が穏やかで幸せ。
そこにまた誰かやってきて、誰かは出かけていきます。
そんな時、「おかえりなさい〜」「いってらっしゃい〜」って声を掛け合うんです。
なんだか第二の我が家みたいです。
時にはウクレレで昭和の歌の生演奏が始まったり、コーヒーにこだわりがある方が持参した豆で入れてくれたり。
東京にいた頃、地元の人との接点なんて全くありませんでしたが、こういう「集まれる場所」があるというのが、なんとありがたく貴重なことか。
日常の業務の中でも、イベント企画・運営や事務作業や広報活動の改善を提案してみたり、お金で換算できないやりがいのようなものも感じています。
かつての大企業での報酬は今の10倍以上。
そこに今の10倍以上のやりがいを感じていたか?というと、全然そんなことありませんでした。
お金 vs やりがい
これは永遠の課題かも。