早期退職、セミリタイア生活日記

静岡県三島市でセカンドライフを開始、伊豆を満喫しています

日本人の年収とジェンダー指数



早期退職して約3年。

自分が正社員だった約27年間を振り返ってみると、平成から令和の時代にかけて、日本人の生活は豊かになったのだろうか、幸せなんだろうかと、ふつふつと疑問に感じます。

私が子供の頃描いていた幸せな家庭のイメージは

・郊外の一戸建て、子供部屋は1人1部屋

・マイカーで週末は家族でお出かけ

・ペット(犬、猫)を飼っている

・学校から帰ってきたらママが家にいて手作りのおやつがでてくる

・ピアノ、バレエ、英会話などのお稽古事を複数やっている

・月1回くらい外食、年に数回旅行に行く

・進学塾に通って有名私立の中・高校を目指す

・子どもが巣立ったら、家のローンは完済し、定年後は年金と株の配当金で悠々自適

ざっとこんな感じ。

そんな高望みでもなかったように思います、バブルはじける前までは。

 

 

私が大学を卒業して就職したのは1992年(平成4年)。

その5年後に山一證券が破綻しました。

当時の社長が「私らが悪いんであって、社員は悪くありませんから」と泣きながら会見したのをよく覚えています。

 

バブルがはじけたのは1992年頃と言われています。

バブルははじけてから、はじめて「あれはバブルだった」と言われたので、その前のイケイケの時代の最中は誰もこれが「バブル」だと思っていなかったと思います。

あの頃は「24時間働けますか?」「5時から男」なんてキャッチフレーズで、すごい熱量で仕事も遊びもするのが当たり前でした。

でもその分、給料も高かったし、羽振りがよかったな。。。

私は学生だし親は公務員だから、バブルの恩恵も何も受けてないんだけどね。

 

1億総中流時代」「ジャパン・アズ・ナンバーワン」っていって、高級車を乗り回し、ブランドもののバッグをこれ見よがしに持って、海外旅行では爆買いしていたっけ。

なぜか高級ブランドのバッグや腕時計持ってるのに、服はヨレヨレの上下スウェットの人よく見かけたな〜。

私の感覚だとスウェットってルームウェアであって外に着ていくものではないのですが、それにブランドバッグ合わせる〜?

あれは海外のセレブからみたら「???」だったと思う。

 

その頃1980~1990年頃の日本人の平均給与は450~460万円程度。

これは全員の平均なので東京のバブルを謳歌していた人、土地成金の人たちは、桁が違うと思うけど。

「令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-」より引用

 

その後、リーマンショックもあって給料はガクンと下がり、「年越派遣村」と呼ばれる衣食住すら危うい人たちがいっぱいいる現実にショックを受けたもんだった。

 

あれから15年くらいたっても未だに給料は上がらず。

実力主義成果主義と言うからがんばっても、給料上がらないなんてがんばる気力がなくなる。

お金の面だけでなく、精神的な満足度も低いような気がする。

昼間からワイン飲んでシエスタしているような国がうらやましいな~。

 

バブル後でも、アベノミクスの前の2010年には日本人の給与は世界5位だったのにそれが2020年には22位に!

 

日本以外の他の国は給料が上がっているのに日本は横ばいか低下。

2015年には韓国にも抜かれているそうです。

あらら~、いつのまに日本はこんなことになってたの??

 

「日本人の平均収入、世界と比べると多い少ない?世界の平均年収ランキング!」より引用

 

2000年代前半に私が仕事を通じて海外の人たちと話ししても、日本人はお金持ち、日本に来ると何もかもが高くて・・・ということをよく言われました。

それがいつのまにか中国や東南アジアの人が日本で爆買いするようになって・・・。

 

国内では貧困世帯、子ども食堂、ヤングケアラー、奨学金がないと大学に行けない人がいっぱいいる。

子どもの頃に描いていた幸せな家庭のイメージとは程遠いような・・・?

企業は給料を押さえて潤っているかもしれないけど、こんなカツカツの生活をしている国民がいっぱいで、国力は大丈夫なんだろうか?

 

そしてジェンダー指数ランキングがひどい!

146か国中116位!

ジェンダーギャップは男性を100とすると「経済」が女性は60、「政治」は22

イスラム教の中東やアフリカと同じくらいのレベルです・・・。

 

私が社会に出て約30年、いまだにあの頃と変わっていない現状。

 

バブル期はまだ男が稼いで一家の大黒柱だったけど、今は共稼ぎでないと生計を維持できない家庭が多い。

なのに意識は「家事育児は女の仕事」と女性に負担を強いている男たちのなんと多いことか💢

男性の家事育児労働時間は先進国最下位で1日42分だって!

女性は224分、4時間近い!

この差は何!?

男性は仕事が忙しいから家事育児をする時間がないということだと思いますが、その原因には色々なことが絡み合っているのでなかなか解決は難しい・・・。

 

でも30年前と違うのは女性も職業の選択肢が増えたので、成功して高収入を得ている人が増えたことでしょうか。

あの頃は妻が夫より稼ぐというのは、まずあり得なかったけど、今は可能です。

 

でも女性はいまだに「よい妻、よい母、よい嫁」という呪縛から解き放たれていないように思います。

男性は大事な会議がある時、保育園からお迎えコールが来ても早退する人はまれだと思います。

保育園からはまずママのところに電話が入りますし。

結局、女性が仕事を中断して迎えに行かざるを得ないのです。

どちらかが迎えに行かなければ子供が大変。

こんなことが続くと責任ある仕事は任されず「マミートラック」へ一直線。

あるいは正規雇用をあきらめるしかない。

当然、収入も男性より低くなってしまいます。

それがジェンダーギャップの「経済」の順位に現れているんでしょうかね。

 

いまだに男性が昇進するには長時間の拘束が必須みたいな雰囲気だけど(昭和かよ⁉︎)、家事労働時間に4時間近くも毎日かかるのであれば、子供のいる女性が男性と同じように企業で働くのは難しい。

起業するとか、会社から解き放たれた働き方が理想的かな。それは男性も同じよね。

女性だけが子育てしながら仕事するのが「活躍」と言われ、さらに「管理職になる」ことまで期待されるなんて、まるで何かの罰ゲームみたい。

昇進や管理職登用に躊躇する女性が多いのは、あまりにも背負う荷物が男性と比べて重すぎるのも一因ではないかと。

 

一方で男性社員が育休を取るのは、増えてきたとはいえ、まだまだ理解のない会社も多いようです。

それで昇進が遅れたり、退職に追い込まれたり。。。

男性側も古い慣習に縛られて、気の毒なところもありますね。

 

これまで働き方改革、女性活躍、女性の管理職登用といいながら、この状況は30年前からほとんど変わっていないんですよね。

昔、イチローが「変わらなきゃ、日産」と言ってたあのCMを思い出します。

変わったのかな、ニッポン??

先進国のつもりがはるかに差をつけられているこの国。

日本の将来は、どうなるんだろう?

 

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