1月28日、経済アナリストの森永卓郎氏がお亡くなりになりました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
つい先月、今週のお題「読んでよかった本」で森永氏の著書を紹介しました。
お亡くなりになる前日、リモートでラジオ出演され、(文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」)
今までで一番体調が悪く、もう長くはないかも、と言っていました。
彼の最後の発言を聴いて、考えさせられました。
「楽しい社会、日本」を目指そうと。
石破首相が「楽しい日本」をスローガンに掲げたとき、
「はぁ?」って思ったけど、案外これは今、大事なことなんじゃないかな?
ラジオの森永氏の言葉で、フジテレビの騒動に対して
「一部の人たちをボッコボコにすることによって、ストレスを発散するような社会が本当に、いい方向なのかなっていうのを思う。」
「こんなことするために私たちは生まれてきたのでしょうか」
という言葉に深く共感。
フジテレビの騒動に対してだけでなく、善か悪かで分断し、
一方を叩く弱いものいじめ的な場面を世の中いたるところで見かけます。
石破首相は「楽しい日本」について、
「全ての人々が、安心と安全を感じ、信じ、多様な価値観を持つ1人1人の国民が、今日より明日は良くなる、そのように実感をし、自分の夢に挑戦し、自己実現を図っていける。お互いが大切にしそういう活力ある国家であると考えております。」
と発言。
抽象的で批判も多かったけど、今、そのようになっていないから、
「楽しい日本」を目指そうということですよね。
今の日本って、ホントにこの国に生まれてよかった、って
みんなが幸せを感じられているんだろうか?っていつも思っていました。
なんだか、八つ当たり的な通り魔事件が相次いでいるし、
心の中にどこへぶつけていいかわからない怒りや不満が
渦巻いている人がいっぱいいるような気がします。
先日、財務省解体を求めるデモが財務省の前で行われたそうです。
これ以上、増税で国民の負担が増えることへの不満、将来への不安。
楽しくない日本の未来。
デモに大勢集まったのに一切報道されないのは、
マスコミに圧力がかかっているから?と言われています。
マスコミが報じなくても、Xでトレンド入りするほど注目されました。
今はSNSの力もあるので、国民の思いが政治に反映されるといいなと思います。
森永氏も「ザイム真理教」を書いたら、
テレビのレギュラー10本以上、全部降板させられたと言っていました。
死を覚悟した時、彼の日本の未来を憂える気持ちが、
これを書き残さなければと駆り立てたそうです。
その想いに共感した人たちが今回のデモに集まったのでしょう。
私も同じ想いです。
今回の死去のニュースも、私が見た夜10時台の報道番組の扱いはひどいものでした。
森永氏の写真の上にスポンサーの字幕をかぶせ、
普通なら「ご冥福をお祈りします」と締めるところ、何も言わず次の画面へ。
あ~、そういうことなんだな~って。
「楽しい日本」が実現してほしいです。