早期退職、セミリタイア生活日記

静岡県三島市でセカンドライフを開始、伊豆を満喫しています

「東京貧困女子」を読んで衝撃!

最近、アマゾンのKindleタブレットを購入し、読書に励んでいます。

元々読書好きでしたが、賃貸で本棚もなく収納できないので、読書量が減ってました。

タブレットにしてから収納や荷物の重さも気にせず旅先でも読めて、もっと早くそうすればよかったと思ってます。

それに、最近小さな文字がかすむので、電子書籍は文字を大きくできるから便利です。

 

Kindleで無料で読める書籍で目に留まった「東京貧困女子-彼女たちはなぜ躓いたのか-」(中村淳彦著)を読んで衝撃を受けました。

 

大学生が授業料が払えなかったり、卒業後に奨学金が払えなくて、風俗などのバイトをしているという例をたくさん紹介しているのですが、ホントにこんなことが?!という驚きを感じました。

 

私が大学生の頃は、「女子大生ブーム」でキラキラした女子大生・短大生が「JJ」や「CanCan」に載っていました。

男子大学生は派手なスポーツカーを乗り回し、「アッシー君」やら「メッシ―君」なんて言葉も流行っていたっけ。

大学がレジャーランド化しているという批判もよく聞かれていました。

いつのまに、大学生がこんなに生活苦になっていたの?って、子供のいない私は今まで全く知りませんでした。

 

最近、闇バイトに手を染めてしまう若者の事件を聞くたびに、「貧困」が原因で治安が悪化していると思えてなりません。

「置かれた場所で咲きなさい」という言葉が非情に感じてしまいます。

 

 

国立大学の授業料の上昇率にビックリ

私が大学(国立)に入学したのは1986年(昭和61年)でした。

当時の授業料は年間25万2000円、入学金が15万円、4年間で約116万円でした。

大学院に入学するときは少し値上がりしていて、授業料約34万円、入学金約20万円でした。

私立大だと、その2~3倍くらいだった印象があり、親の負担は大きかったけど、周りでは学費が払えないという話はあまり聞きませんでした。

 

【参考資料】

国立大学と私立大学の授業料等の推移:文部科学省

 

今の国立大の授業料はどれくらいか調べてみると、授業料が約54万円、入学金が約28万円、4年間で約240万円と、私の時代の2倍ちかく値上がりしています。

私立大(理系)だと、大学によってもかなり違うけど、4年間で平均480万円くらいかかるとか。

 

80年代後半から、グングン値上がりしていることが下のグラフから読み取れます。

私立大との格差を埋めるために、物価上昇率をはるかに超えて上昇しているのだそうです。

でもバブル崩壊後の失われた30年、日本人の収入はほとんど上昇していません。

 

「令和の大学生」の懐事情が明らかに苦しい理由 - ライブドアニュースより引用

 

父が結婚した60年代はサラリーマンの初任給が2〜3万円だっそうです。

その30年後、90年代に私が就職した頃は18万円くらいで、約6~9倍にアップ。

今の初任給は約23万円程度ということですので、私が就職した30年前から5万円程度しか上がっていません。

 

60年代の授業料は年間2万円くらいでほぼ初任給と同じ、90年代の授業料も初任給プラス5万円程度。

その後、急激に上昇、今は初任給の2倍以上です。

 

今は非正規雇用の保護者も多いでしょうから、貯蓄の余裕もなく、簡単に払える金額ではありません。

国立大学は本来、低所得であっても学ぶ機会を提供する場所ではなかったのでしょうか。

奨学金が重い負債に

私が大学生の時、奨学金は親の収入が規定より低い人が借りられて、教職や研究職等に就くと返済が免除されるときいていました。

(我が家は親の年収が規定以上だったため申請しませんでしたが)

今は返済義務がある奨学金だそうです。

奨学金を借りて、卒業後に1000万円近い借金を背負っている人が結構いるという話を聞きます。

卒業後、就職できればまだしも、できない場合もあるし、それだけの借金を返済するとなると、結婚や持ち家購入、子供を持つことなど、将来の展望がかなり暗いものになってしまいます。

 

リスキリング(学び直し)の前に

最近、岸田首相の「学び直し」「異次元の少子化対策が国会で話題です。

育休中に「学び直し」をやれって、「子育てしてないから言えるんでしょ?」って大ブーイングの嵐(私も子育てしていないけどね)。

彼のまわりには、そういう発言をする前に原稿チェックする人っていないのかしら?

子育ては妻に丸投げの「おじいさん」世代の方ばかり?

それこそ「ダイバーシティ」が必要ですね、政治の世界には。

 

で、本気で「学び直し」を求めるならば、もっと授業料を下げなくては難しいのではないでしょうかね?

 

海外の大学は、もっと低額です。

スウェーデンデンマークなどでは国公立大学の授業料は無料、ドイツやフランスでも1万~2万円台だそう。

私がオーストラリアに留学していた約20年前、先生か?と思う年配の学生さんがいっぱいいました。

退職や休職してスキルアップしに学びに来ているそうでした。

それができるのは授業料が非常に低額だからです。

 

高等教育に支出している公費をその国の国内総生産GDP)で割ると、日本は最下位です。

  コロナ禍から浮かぶ、民主主義と「学費」の関係(下)より引用

 

日本の大学の基礎研究費は足りず、ノーベル賞受賞者は海外の大学に移籍してたりします。

日本人が受賞と喜んでいても、実はアメリカ国籍だったりする。

最近は円安、高給を求めて海外でアルバイト、起業する若い人も増えているとか。

東南アジアなどからの研修生や出稼ぎの人も、日本から流出してしまいます。

 

こんな状況がもう30年近く続いていれば、日本の学力、技術力、国力はどんどん低下してしまうのではないでしょうか。

 

大丈夫なのか、日本は・・・?

私たちの老後も治安も。

 

 

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