早期退職、セミリタイア生活日記

静岡県三島市でセカンドライフを開始、伊豆を満喫しています

自分には「ふるさと」と呼べる場所はありません

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能登半島地震から2ヶ月近く。

いまだに避難所で過ごしている人たちが大勢いる様子が報道されています。

色々な想いから、そこにとどまりたい人が多いようです。

生まれ育った場所だから、知り合いがたくさんいるから、自分だけ逃げるのは気が引ける等々。

 

先日は「ポツンと一軒家」で、朽ちた家を補修している高齢の方が紹介されました。

床下の柱は折れ、床板は抜け落ち、屋根から雨漏り。

根本的な大工事が必要なのに応急処置的な補修を毎日繰り返している様子。

その家を貸したり売ったりするつもりでもなく、自分が生まれ育った家だからという理由で。

 

それを見ても、そういう気持ちがイマイチ、ピンとこないのです。

そう、私にはそういう思い入れのある土地や家がないのです。

 

ここ三島の人たちも、大学だけ東京にいったけど、また戻って来て、生まれてからずっと同じ家に住んでいる、っていう人が結構多くてビックリ。

出身小・中学の話題で盛り上がり、「○○小の先輩ですね!」なんて嬉しそうに話していたり。

 

自分の出身の小・中学校なんて、とっくの昔に統廃合でなくなっています。

そもそも新興住宅街の歴史の浅い学校で、子供が多い時代は分校がどんどんできて、少なくなると廃校。

その頃住んでいた街に最後に行ったのは、20年以上前かも。

今、その街に住んでる同級生はほとんどいないんではないかな。

 

私は東京郊外の風呂なしのアパートに2歳くらいまで住んでたそうだけど、そこはとっくの昔に取り壊されてるそう。

もちろん記憶にもないし、その後も何度も引っ越しているので、

どこの出身?と聞かれても、答えに困ってしまうのです。

今の「実家」も18歳で出たので、3年しか住んでなくて、あまり思い出もありません。

もう親と暮らした年月より、一人暮らしと結婚してからの年月の方がはるかに長くなり…

あまり実家という愛着もないのです。

 

両親も夫も東京出身なので、お盆や正月に帰省のための「民族大移動」することもなく、

「ふるさと」への思いが全く理解できないのです。

 

最近、地方移住がブームですが、Uターン移住ではなく、全く縁もゆかりもない土地に移住する人たちって、私みたいな感覚の人なんだろうな~。

私も、三島から違う街に移住したいな~って思っているし。

 

約20年前、オーストラリアに1年ほど住んでいました。

そこで知り合った人たちは世界各国から移住してきた、様々な人種の方々でした。

いわゆる「移民」の人たちに、「何人(なにじん)ですか?」って聞いても意味がないんです。

見た目は中国人っぽい人から「国籍はオーストラリア。母はイタリア人、父は中国系移民です」とか返ってきました。

祖父母の代に遡ると、もっと複雑で。

「出身は?」と聞くと、「生まれたのはフランスで、その後、アメリカに移住、今はオーストラリア」とかいう返事が返ってきたり。

オーストラリアでは外見、人種と国籍は一致していないことが多い。

島国の日本国内だったら、ほとんどが日本人で、言葉や見かけが違う人を「外国人」と呼んだりしますが、オーストラリアではみんな見かけが違うので、そういう概念はあまりないようです。

彼らにも日本人的な「ふるさと」という概念はあまりないよう。

 

彼らの話を聞いていると、自国以外で仕事や勉強、転職することに対して、比較的気持ちのハードルが低くて、色々な国を移動している人もいるんだな~という印象でした。

なんていうか、島国育ちの私たちが感じているよりも「世界は小さい」という感じ。

(最近の若い日本人達は、日本の賃金安いし円安なので海外で働く人も増えているようですね。)

 

日本では、「ふるさと」を大事にする感覚の人が多いということに、今さらながら、気づいたのでした・・・。

 

 

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