11月下旬、紅葉を見に奥三河から渥美半島へ2泊3日の旅をしました。
「香嵐渓」という風流な名前の紅葉の名所に1泊、蒲郡の西浦温泉に1泊の旅程でした。
東京にいたときは、愛知県に旅行に行こうという考えは浮かびませんでしたが、隣の県だし、新東名を使えば3時間ちょっとで行けるので、今回、初めて訪ねてみました。
香嵐渓は紅葉がちょうど見ごろになっていて、とても大勢の人でにぎわっていました。
そこへ行くまでの山道も、広葉樹が多いのか、黄色やオレンジの紅葉が見事で、時々、真っ赤な紅葉もあって、きれいな景色に心底魅了されました。
また、家並みも歴史ある古民家や蔵が多くあり、古くから栄えた街だったのだろうなと思いました。
初日の宿は、香嵐渓のど真ん中の「香嵐亭」です。お部屋からは目の前に紅葉の山と川が見られました。夜はライトアップして、とてもきれいでした。
夕食は、山の宿ならではのメニューでした。
しし鍋、アユの塩焼き、鮎刺身と鯉の洗い、ドジョウの唐揚げ、蜂の子など、珍しいものばかりです。
宿自体は、「ザ・昭和」の風情を残す、素朴で懐かしい感じで、ピカピカのモダンな宿を望む人には合わないかもしれません。でも、目の前の紅葉や山の幸は、とても満足でした。
2日目は、蒲郡の西浦温泉を目指します。
あいにくの雨の中、山道をグネグネと進み、日本の田園風景を堪能しました。
こういう景色、ずっと残っていてほしいなと思いました。
2日目の宿は、「銀波荘」です。初日とは正反対のモダンな宿で、色々な雑誌にも取り上げられている宿です。部屋には海を見下ろす半露天風呂がついていて、大浴場からは海と夕焼けや朝焼けが見えて、とても解放感が感じられました。
なんか、「ふっ~~」って、力が抜けて、リラックスできる感じでした。
長年の仕事から解放されたという気持ちもあるのだと思います・・・。
27年間、楽しいことも、楽しくないこともあったけど、みんなお湯に溶けて、海や空のかなたに飛んで行った感じです。
翌日は伊良湖岬を目指してドライブをして、先端の灯台に行きました。
名物の「大あさり」と「岩牡蠣」をいただきました。もっと、お腹いっぱい食べて、お酒も飲みたいと思いましたが、運転があるので我慢我慢。
帰りは浜松から東名に乗って、渋滞もほとんどなく、2時間ちょっとで着きました。これが東京からだったら、御殿場から先は渋滞していて、もっと時間がかかるかと思いますが、三島でよかったです。
3日間で、約680kmのドライブでした。