三島市に引っ越してきて、早5年、毎日うちにいるようになって2か月。
最近まで新幹線で東京に通っていたため、週末に少しだけ三島を散策したり、伊豆をドライブする程度でした。
それでも、三島のいいところ、いっぱい気づきました。
人が優しい、フレンドリー
「よそ者」である私に、とっても親切、優しいの。
居酒屋やレストラン、酒屋さんなど、1~2回行けば、顔と名前を憶えてくれて、優しく話かけてくれます。
東京ではお店が大きいからお客さんの顔が見えない、バイトの入れ替わりが多いから覚えてくれない。
三島で私が行くお店は、家族経営とか、店主とスタッフ1名くらいのこじんまりした店で、居心地がいい。
お散歩していても、家の前でお掃除しているおばさまと目が合うと、笑顔で挨拶してくれるのにびっくり。
「東海道」の宿場町で、常に「旅人」が通り過ぎるからかしら?
そして、三島を心から愛している。これほど、郷土愛が強い人たちがいっぱいいる町は経験したことないです。
横断歩道で待っていると、ほぼ必ず車が止まってくれる!(びっくりした)
かつて住んだことのある某地方都市とは真逆。
やたらと攻撃的、排他的な風土だったな・・・。
歩行者用信号が青なのに、左折車が続々と曲がってきて渡れなかったり、怒鳴られたり・・・。
店の人やタクシーの運転手が、喧嘩売ってくるようなことも、しばしばだったっけ。
転勤族の知り合いが、「日本各地を転勤したけど、あの町が一番住みにくかったわ・・・」といっていたのをよく覚えています。
もし、その町から三島に引っ越してきたら、もう大感激でしょうね。
東京でも、横断歩道で車が止まってくれることはほとんどなかった・・・住宅街で交通量が少ない道ですら、人が横断歩道で待っていても無視。
逆に、三島に慣れて東京に帰った時、止まってくれる前提で渡ると、ひかれそうになったりするのが危険。
渋滞がない
東京から伊豆の温泉に行こうと思ったら、前もって予定して、早朝からスタートしないと高速道路が混んで、なかなか着けないこともよくありました。
帰りも、連休などは20キロ以上の渋滞。疲れていて早く帰りたいのにと思うこともしばしば。
こちらに住んでからは、朝、ゆっくり起きて、「今日は天気がいいから出かけようか」ってくらいの気持ちで、日帰りで伊豆や富士山周辺の観光地に行けます。
道もほとんど混んでいないし。
温泉は、泊まらないと入れないと思っていたけど、こちらにきてからは、日帰りの温泉があちこちにあるので、それで十分。
ゴルフ場も、ダイビングやウィンドサーフィンなどのマリンスポーツも近くでできます(私はやらないけど)。
水がいい
水道から出てくる水は、柿田川の富士山湧水。
ほとんど薬品を入れていないそうで、そのまま飲めます。
夏でも金属の蛇口のところに水滴がつくくらい冷たい。
街中にも透明な水の小川があちこちにあって、鯉やカモがいます。
足をいれると、すごく冷たくて、長くは入っていられません。
東京の水道水も美味しくなったとはいうけど、元はあまりきれいでない水に最新の技術を使って美味しくしているのですよね(東京の人、気を悪くしないでね)。東京に戻った時、同じシャンプーや洗顔料を使っても、髪がバサバサ、顔が突っ張るのに気づきました。住んでいた頃は、それが当たり前だったのに。東京にも温泉はあるけど、塩素がきつくて、もう入れません。
こんなに水がいいのだから、日本酒の酒蔵があったらいいのにと思ってたら、やはり昔はいくつかあったけど、なくなったらしいです。あぁ、残念。
地ビールなら、今時の流行だし、三島でできそうですね。
食べ物がおいしい
東京にいた頃は、せっかく出かけるのだから、高級温泉旅館に泊まりたい!って、思っていたけど、こちらにきてからは、むしろ漁師さんがやっている小さな民宿や、自炊の宿に泊まって、直売所で買った食材を自分で料理することが多くなりました。
板前さんには申し訳ないけど、きれいな盛り付けで、手の込んだ料理より、とれたてのお魚や貝をシンプルにお刺身や炭火で焼いて、豪快にもりもり食べるのが一番と思うのです。
ウナギ
三島といえば「ウナギ」なのだけど、残念ながら私は好きではないので、コメントできません(笑)。
三島で養殖しているわけではなく、どこかから仕入れた生きたウナギを富士山の湧き水で数日生かして、臭みを抜くのが売りのようです。
ちょっと変わったところでは、南本町の「とんかつ大和」では、ウナギの丸ごと1本フライが食べられます。
佐野美術館そばの「山本うなぎ店」は、自家製の蒲焼と白焼きを買えます(食べるところはなく、お持ち帰りや発送のみです)。いつも、お土産には好評です。
興味のある方はお試しを。
フルーツと野菜
季節の果物狩り(いちご、みかん、ブルーベリーなど)が近場であるし、直売所に行けば、朝採れの山菜やタケノコが激安。
大好物の柑橘類の種類も豊富で安いし。春に西浦の直売店に行くと、何種類もの柑橘類が安く売っていますので、大量に買ってしまいます。
伊豆の「原木シイタケ」は、東京のスーパーで売っていた「菌床シイタケ」とは全然違って、肉厚でうまみが濃い。
ワサビも生で1本買っても、そんなに高くないし、すりおろして、お刺身やウナギの白焼き、牛ステーキに活躍します。
ワサビ漬けやワサビの茎の三杯酢漬も、天城周辺にたくさんのメーカーがあって、少しずつ味が違うので、好みのものを探すのも楽しいです。
夏はトマトやナス、キュウリ、ゴーヤ、トウモロコシに三島馬鈴薯、冬は大根、白菜、カブ、里芋、サツマイモ(三島甘藷)が安くておいしい。
スーパーでは1年中、大根や白菜はあるけど、直売店では夏になると売っていません。
初夏はジャガイモの季節らしく、三島の人々は、畑を持っている知り合いから山ほどもらって、消費に困るとか。
こっちにきて、「旬」を知りました!
海の幸・山の幸
西伊豆・南伊豆の民宿に泊まって、1泊1万円も出せば、サザエ、アワビ、イセエビで満腹。
季節ごとに、桜エビ、生シラス、マグロ、アジ、キンメダイ、狩野川の鮎、ズガニ、猪、鹿・・・直売所でも安く買えるし、居酒屋でも食べられます。
三島で育てている牛や豚もあるし、新鮮な朝採れ卵。
東京でもお金を出せば手に入るけど、鮮度が違う気がするのです。
「うまいものは地方にあり」・・・三島だけでなく、ほかの地方に行けば、その土地ならではの美味しいものがあるような気がします。
もっともっと、三島の魅力はあるけど、今日 はここまで!