早期退職、セミリタイア生活日記

静岡県三島市でセカンドライフを開始、伊豆を満喫しています

おひとりさまの「終活」について考えてみました

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9月下旬に、三島市の広報誌と共に、「人として最後を迎えるとき」という、なかなか衝撃的なパンフが届きました。

「人はどのように最期を迎えるのか」を亡くなる1か月前から数日前、数時間前、旅立ちの時の順に体に現れる変化が具体的に書かれているのです。

「人として最後を迎えるとき」のもくじ

考えてみれば、両親とも健在だし、祖父母の臨終に立ち会ったことがなく、このような死に至るまでの変化を見たことはありませんでした。

パンフには「死期を迎えた人との対話」のすすめが書かれています。相手が話せなくても、話しかけ続けましょうとあります。最後まで声は聞こえているそうです。

そうやってこの世を去れるのはある意味、幸せかも。

在宅医療についての記事も広報に載っていて、私もできれば最期は家で死にたいなと思いました。

でも、子供のいない私たちは、最期はどうすればいいのでしょうか。先に逝く方はまだいいですが、一人になった後を考えるととても不安です。このパンフが届いた直後、身内が亡くなり、より一層考えることが多くなりました。もし「おひとりさま」になったら、最期はどのように後始末するのか、調べてみました。

決めておくべきこと

自分が最期の時を迎えるとき、どうしてほしいか生前に決めておきましょうとパンフには書いてあります。

まだ50代だけど、あっという間にそういう時が来るかもしれません。

色々決めることはあると思いますが、まず病気などで入院し亡くなるまでの金銭的な部分と生活面のサポート、もう一つは死後の整理の2点でしょうか。

生前の金銭管理と任意後見人

先日、退職金の運用で三井住友信託銀行に行った際、「100年パスポート」という商品のパンフをいただいてきました。

資金(1000万円以上)を預け入れておいて、認知症などになった際は、その口座の財産管理や見守り、遺言信託までしてもらえるということです。

自分であらかじめ「任意後見人」を見つければ、あえてこの商品を使わなくてもよいのですが、果たしてどうやって見つけて依頼するのか悩ましいところです。

子供がいたとしても、海外など遠くに住んでいたら頼めないし、友人や知人にはもっと頼みずらい・・・。

仮に100歳以上長生きしたら、夫もきょうだい、知人もみんな死んでしまっているか高齢です。

そう思っていたら、一緒に届いた市の広報に「三島市成年後見支援センター」が開設され、そういう悩みの相談に乗りますと書いてありました。

おそらく、行政書士、税理士や弁護士など、任意後見人になってくれる人を紹介してくれるのではないかと思います。おひとりさまが増えてきて、何もせずに亡くなってしまうと、行政が税金で最期の後始末をしなければならないことになるのを、少しでも減らそうということかもしれません。

あとは、入院時の保証人、手術の同意などは、誰に依頼すればいいのかとか、気になることはあります。

死後事務委任

「100年パスポート」や「任意後見人」制度は亡くなるまでの手続き代行ですが、亡くなった後の葬儀や納骨、家や車の処分、入院費の精算などの事務手続きをあらかじめ依頼しておく「死後事務委任」というものもあるそうです。

これは三島市でやっているのかどうかはわかりませんが、一般的には行政書士や弁護士に依頼するもののようです。

「死後事務委任」をネットで検索すると、たくさん出てきました。やはり世の中「おひとりさま」が増えていますし、高齢化しているから、そういう需要はありますよね・・・。

知人やほとんど付き合いのない親戚に頼むよりは、お金を払って専門家に依頼した方が気楽ですね。頼まれた方だって、高齢だし、煩雑な事務処理が負担で気が重いでしょう。

子供の立場になっても、親が死んで葬儀や相続などの手続きを急いでやらなくてはならないのは負担が重く、悲しんでいる暇もないのは辛いです。

生前に親がそういう負担を減らしてくれる手続きをしておいてくれればありがたいものです。

死後事務処理のサービスの内容も多岐にわたり、中でも興味深いのは「デジタル遺品」の整理です。

SNS等メールアカウント削除

PC、携帯電話の情報削除・廃棄

といった項目でした。

たしかに、自分の死後、このブログはどうなるのか?と思うと心配です。

他にもたくさん、片づけるべき項目があり、これを親族に頼むのは気が引けるなと思いました。

なるべく、お金で解決できることは、生前に準備しておかなければと思いました。

でも、その弁護士が廃業したらどうなるんだろう?

私が100歳まで生きていたら、その弁護士さんも高齢だし・・・少なくとも、自分より年上の弁護士さんには頼まない方がよさそうですね。

もっと怖いのは、こういう契約をする前に、夫婦同時に事故で死んでしまったら、誰がうちの片づけをするのだろう、賃貸だからカギは不動産屋さんがもっているけど、何がどこにあるかなんて別居している親族には、わからないだろうなと思います。

お葬式とお墓

私はもう少し年取ったら、葬儀の生前予約か希望の形を文書に残して、後始末をする人の負担を少しでも減らしてあげたいと思いました。お墓も生前に準備しておいた方が・・・後始末する人が探すのは大変ですよね。

先日のニュースで、熱海市は一人暮らしのお年寄りに、生前に葬儀や埋葬について相談に乗り、葬儀社の手配を一律の金額でアレンジしてくれるサービスを始めたそうです。こういうシステムが、高齢化社会になれば、需要が増えてくると思います。

欧米のように「個人のお墓」だったら、墓守もいらないし、縁のある人が好きな時にお墓に訪れれば十分かと・・・私は戒名も〇回忌などの法事も、どうせ自分は死んでいて何もわからないのだからいらないです。

縁起でもないと思われるかもしれませんが、後始末をする人の負担を少しでも減らすため、事前に準備できることはしておきたいと思います。

体と頭が弱くなってから、あわてて調べるより、今のうちから少しずつ調べておいた方がよいかと思いました。

あまり先のことを心配しても仕方ないのですが、今回、「任意後見人」や「死後事務委任」の制度を調べてみて少し安心しました・・・。

 

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