「退職後、何をするの？」「どうやって生活するの？」という質問は何10回と、うんざりするほど聞かれました。
今後やりたいと思っていることは、短期、中期、長期的な目標の３つがあります。
これから退職を考えている方も、退職後にどんな生活をするのか計画を立ててみた方がよいかと思いますので、参考になれば幸いです。金銭的な面は別に書きましたので、そちらをご覧ください。 zuikei.hatenablog.com ここで書くことは、会社員時代との生活の違いや目標についてです。
短期目標
短期目標としては、今まで忙しくてあまり通えなかったピラティス・ヨガを再開すること、パン作り、部屋の片づけ、地域での活動や人脈作りなどです。
1日１つ、やることを決めて、例えば「引き出しや棚の中を整理する」「ベランダや玄関など外回りをきれいにする」といった小さなことを実行します。
これまで週末には手を付ける気力や時間がなかったけど、気になっていたことに少しずつ手を付けています。
モノを減らす
30年以上前の絵の展覧会で購入したポストカードや、旅先で購入した絵葉書が引き出しの中に大量にありました。
絵葉書を出すような友人もいないし、捨てるのも気が引けるので、使っていただける方にと思い、利益は考えずにメルカリに出したら、意外と買ってくれる方がいました。
キッチンや机の引き出しにも、使わないものがたくさんあったので、捨てることにしました。
物を探しやすく、取り出しやすくなりました。
仕事を辞めて、かっちりしたスーツやシャツを着る機会が減り、古くてウェストがきついものは、市役所の衣類寄付コーナーに寄付しました。
メルカリに出すことも考えましたが、古い服なので売れそうにないし、服を売るにはサイズの記載など手間がかかるので、億劫です。
利益など考えなければ、寄付が一番です。まだ、使ってくれる人がいればいいかなと思って、手放しました。
健康と運動
ピラティス・ヨガは、これまで夜のクラスにしか出られなかったですが、昼のクラスに出てみたりしています。今までと違う先生や生徒さんとの会話も新鮮です。
1日8000歩を目標に、三島市内をお散歩しています。このブログの記事も、そうして書いたものです。今後も季節の変化をレポートしていきたいと思います。
また、近くの日帰り温泉施設「湯～トピアかんなみ」に、入館料だけで参加できるアクアビクスやヨガ、ピラティスのクラスが昼間にあるのを知って、週1回程度、参加しています。
お昼ごはんを食べて、プールとマットクラスに出て、温泉にも入り、1日1000円ちょっとです。
食生活を変える
ホームベーカリーを買ったので、パン作りを週に１～2回やっています。自分で作るので、原材料は明らかで、変な添加物は入っていません。小麦粉もオーガニックのものを使っています。もちろん、味や見かけはプロには劣りますが、売り物にするのではなく、個人消費する分には問題ないと思っています。
三島にも天然酵母で手作りしているパン屋さんが何軒かあり、週末しか行けないので、つい大量にまとめ買いしていました。パンを手作りするようになってから、材料費は安いのでパンの支出は減ったかと思います。
買い物は週末のまとめ買いや作り置きをしなくなり、１～2日で食べるものを買うようになり、新鮮なお魚やお肉を食べられるようになりました。
これまでは、週末にまとめ買いしても、木曜日くらいになると冷蔵庫が寂しくなるし、お刺身は週末しか食べられませんでしたが、今は食べたいときに食べられます。
ポイント〇倍デーなどというものは、これまで行けたことはなかったですが、今は行けるようになりました。頻繁に買い物に行くと、支出も増えそうなので、極力1食あたりの単価を下げるようにしています。
これまでは時間がないので、すぐに食べられるよう加工してある食材を選ぶことが多かったですが、今は時間はたっぷりあるので、アジやイワシを丸ごとお得なお値段で買って調理したり、枝付きの枝豆を買ったりしています。
野菜と魚は東京と比べて、安くて美味しいと思います。野菜は直売所に行くと、100円くらいで新鮮なものが手に入ります。都会に出せない、不揃いな形のものだから安いのでしょうか。でも、味には問題ありません。野菜と魚好きな我々には、ありがたい土地です。車のトランクが野菜でいっぱいになるほど買っても2000円もしません。
出会い
家のネット環境はスマホしかないので、Wi-Fiが使える場所を探しています。
今、お気に入りなのは、「みしま未来研究所」のカフェバーです。平日昼間はとてもすいていて、コーヒー200円でWi-Fi使いたい放題です。
店番の方と楽しいおしゃべりをするのも気分転換によく、時にはクラフトビールを昼間から飲んだりします。
ここは営利目的というよりは、気楽に集まれる場としてやっているので、人とのつながりができて楽しいです。
最近、昼間の店番がいないとのことで、クローズしていることが多いのですが、再開するといいなと思っています。
月に2回ほど、夜に「Switch」というイベントがあり、何か面白いことをやっている人が話をする会が開催されています。終わった後は、懇親会もあり、カフェバーで軽いつまみとクラフトビールなどを飲みながら、おしゃべりします。色々な業種の人との出会いがありました。
また、月末の日曜日にも昼間にイベントがあります。先日は、唐揚げの屋台が出ていました。
これまで27年間、同じような専門の人との関わりだけで、その組織の中での振る舞い方が身に沁みついていましたので、違う世界に生きている方々のお話をきくのは、とても新鮮です。今まで理系（しかも、非常に限られた分野の）以外の人とほとんど知り合ったことがなかったのですが、様々な職業の方と出会えるようになりました。
こんな感じで、意外と暇で時間を持て余すこともなく、過ごしています。
中期目標
アナログからデジタル化
もう少し長いスパンでの目標としては、我が家にあるアナログデータをデジタル化するということがあります。
CD、LPレコード、フィルムの写真のアルバム、これらは引っ越しの際、とりあえず箱詰めして、そのまま押し入れの中で眠っています。
数にしたら、20箱近くはあるでしょうか。
これらをデジタル化し、不要なものは売却または廃棄して、身軽になるということが目標です。
人の役に立つこと
これまでは、自分自身の向上のためにがんばってきました。一般職から総合職になりたいとか、もっと昇級したいとか、〇〇ができるようになりたいとか。
でも、50代になってから、そういう欲のようなものがなくなり、人の役に立つことをしたいと思うようになりました。そういう意味では、最後の2年間の採用・教育という業務は、自分の利益というより、人の役に立つことと言えるかと思います。
先日、テレビを見ていたら、20ドル渡して自由に使っていいよと言ったあと、何に使った人が一番満足度が高かったかを調べたら、「寄付」だったとか。
20ドルで美味しいものを食べた、どこかへ行ったというより、人のために使ったという方が精神的満足度が高くなるというのは、非常に共感します。
今後は、パートで少し働きながら、ボランティアやNPOなど、営利目的ではないことをやっていきたいなと思っています。
長期目標
お試し移住
家のものを減らして、身軽になったところで、全国各地の移住体験に応募して、色々なところに住んでみたいと考えています。
そう遠くはない将来に各地にお試し移住してみたいと思っています。もし、気にいった土地があれば、そこに移住することも考えています。
あまり年を取って、車の運転が難しくなってくると、地方での暮らしは厳しいものがあるので、50代～60代前半くらいに、実行したいのです。最後に帰ってくるのは、三島かも。
そのためには、持病などなく、健康でいることが一番大事ですね。
老後のこと
70代～80代になったら、子供のいない私たちは、老人ホームのようなところに入ることを考えています。
ある程度、頭がしっかりしているうちに、今、持っているマンションは売却し、そのお金で入居費用を賄う予定です。
老人ホームは部屋も狭くなりますし、少しでも荷物を減らして身軽になっておく必要があります。
子供がいない人の「持ち家」は、いつかは処分しておくことが、よいと思います。
築40年以上も経った古いマンションを残されても、相続人は迷惑かと思います。
その人たちで売却し、お金を分割するといっても、人口減少の時代、古いマンションが売れるとも限りません。
彼らが海外などにいたら、その手続きだって大変です。
なので、売れる時期に売却、現金化しておくことがよいと思っています。
そういう意味で、子供のいない夫婦がマンションを購入する際には、よく検討し、賃貸に住み続けるということも選択肢の一つとして考えてみることをお勧めします。
年を取ったら、お金があっても貸してくれないという話も聞きますので、その時は老人向け住宅、介護付き老人ホームのようなところに入るのかなと思います。
どちらか一人になってしまったら、一人暮らしは寂しいだろうな・・・と思います。今、一番の懸念事項は、一人になった方が、どうやって最期の始末をするのだろうか？ということです。
親戚に頼るといっても、私たちより下の世代は数人しかおらず、ほとんど会ったこともない叔父・叔母の世話など迷惑でしょう。
入院や死後の手続きを代行してくれる人をどうやって確保するのか、悩ましい限りですが、身内に頼るよりは、他人にお金を払ってやってもらう方が気楽かと思います。
世の中に「おひとりさま」は、大勢いるのだから、自分がそういう年頃になるころまでには、 何かいい方法ができるはずと 思っています。
