10月下旬、山梨県身延町にある「富士川クラフトパーク」内にある「富士川・切り絵の森美術館」で、「切り絵 柴田あゆみの世界~巡るいのちの"Roots"」を見てきました。
切り絵のイメージは、「和風」「平面」「静的」という感じだったのですが、この展覧会は立体的で、切り絵のイメージを覆されました。まるでレース編みのような細かい切り絵を幾重にも重ねて、後ろから光を当てると、陰影がなんとも幻想的で美しい・・・ため息が出てしまう。
テーマの"Roots"を表現している樹のトンネルを抜けると、その先には瓶に入った立体切り絵や、額に入った平面的な切り絵、飛び出す絵本のような切り絵の展示。
どうやって瓶の中にいれたのでしょうか?
テーマが「巡るいのちの"Roots"」だからか、内臓をモチーフにした作品も。
内臓の中に家や部屋、樹がみえます。
作者の柴田あゆみさんって、どんな方なのでしょうか。
横浜出身で音楽の道に進むつもりが挫折して、自分を変えようと単身ニューヨークに行ったものの、語学や人種の壁にぶつかり悶々としているとき、教会に行ったら、ステンドグラスの美しさに魅了されて紙で作ってみたのが始まりだとか。
作品を知り合いに見せたら興味を持ってくれて、近所のお寿司屋さんで個展を開かせてくれたのがきっかけだそうです。その後は、人とのご縁で次々と仕事が舞い込むようになったとか。うーん、音楽の道がすんなり行ってたら、この作品たちは生まれなかったわけだ・・・。そして人との出会い、ご縁。(私も仕事辞めてから、三島でずいぶんいろんな出会いがあったなぁと、しみじみ)
2年ほど前から帰国して日本で活動を始めたそうで、国内各地で個展が開かれるそうです。富士川・切り絵の森美術館は12/20まで開催予定です。この展示会の作品はSNS等で自由に紹介してもよいそうです。ほかの作品はこちらにも。
この日はあいにくの雨でしたが、雨の日の公園も美しくて素敵でした。
身延町は三島から車で約2時間、渋滞もなく、ラクに行かれるエリアです。東京からだと、中央道も東名も週末は渋滞して、遠出にも気合がいりますが、三島からだと余裕で行かれます。やっぱり三島に移住してよかった!