旧姓使用のこだわり
国会では相変わらず「夫婦別姓」の是非が議論されています。
私が就職した頃からず~っと続いてる気がする。
東京の会社で働いていた頃は、結婚前の旧姓でやってました。
なぜかというと、姓が変わると、これまでの実績が途切れてしまうと思ったからです。
当時、大学の女性研究者は、結婚後に新姓で論文を発表すると、これまでの研究成果が途切れてしまうという問題がありました。
学会誌や学会で「結婚したのでこれからは苗字が変わります」なんて言う機会もないので、論文検索にヒットしなくなり、あの人は研究からリタイアしたのか?と思われてしまうのです。
なので旧姓使用を希望される人や、事実婚の人が多かったように思います。
私も学生時代から学会発表や論文投稿していたので、姓を変えたくないな~というのが本音でした。
(結局、その後はほとんど学会にもいかず、あまり意味なかったんですけどね)
入社5年目くらいに結婚することとなり、旧姓使用の希望を上司に伝えました。
社内で結婚後も働き続けている女性が他部署にたった1人しかいなくて、その方が旧姓使用していました。
でも私の部署では初めての例なので部長たちが会議を開いて議論していたそうです。
その結果、承認されたのですが、部長からは
「そんなことして旦那さんに申し訳ないと思わないのかね?」
と嫌味を言われて、
「そんなこと思うんだ?!」って唖然としたのを今でも覚えています。
周りからしても、ある日突然呼び方を変えるのは慣れるまで大変で、ついつい元の苗字で呼んでしまうようです。
不便なのは海外出張の際、パスポートは新姓、社内では旧姓なので、精算の際に経理の担当者に伝えておかないといけないことでした。
保険証や年末調整の書類もでした。
まあ、そんな大人数の会社ではないので、すぐに覚えてくれましたが。
退職して、旧姓をあえて使用する意味もなくなり、こちらでは夫の姓で生活しています。
いつのまにか夫の姓で呼ばれることに違和感を感じなくなりました。
今は夫婦で地元の人たちとお付き合いしているので、苗字ではなく下の名前で呼ばれています。
呼び捨て vs 「さん」 vs 「君」
こちらの会社でパートで働くようになって、今度は「呼び捨て」で呼ぶ慣習があることにビックリしました。
年下の人を下の名前や苗字で呼び捨てです。
「一郎」とか「鈴木」っていう声が飛び交っていてビックリでした。
メールの書き出しもです!
いきなり「鈴木へ」「一郎へ」って始まるんです。
はじめは打ち間違いかと思いました(笑)。
理由を聞くと、親しみを込めているというのですが・・・
必ずしも全員ではなく、呼び捨てされない人は逆に嫌われているのかなって不安に感じるのではないかと心配です。
男性の後輩には「君」の場合もあるのです。
その違いは何なんだろう??
私は相手が誰でもメールは「○○部○○様」か役職名で、ちょっと親しみを込める時は「○○さま」。
よそよそしいとか、かしこまりすぎと言われましたが、どうしても呼び捨てでは書けませんでした(笑)。
海外留学してた時は教授でも「John」とか「Tom」とか呼び捨てで、メールの書き出しも「Hi, John」でした。
国や大学によって違いがあるようですが、私がいたところはカジュアルでした。
ここみたいに年齢や役職で境界線があるわけでもなく。
社長は自分より年下の人には呼び捨て、年上の人には「さん」で呼んでました。
ちなみに私は社長より1周り年上なので「さん」でした。
そんなめんどくさい使い分けするくらいなら、全員「さん」で統一すればいいのにね~。
もしも年下なのに「さん」で呼ばれたら、私ってそんなに老けてみえるのかしら?ってショックかも(笑)。
最近の学校では男子も女子も「さん」で呼ぶこととか、あだ名で呼ぶのは禁止とかあるそうですね。
私が小学校の時は男子は「君」、女子は「さん」でしたが、いまはジェンダーの問題もあるし、「さん」で統一なのが無難なんでしょうかね。
以前の会社では男女関係なく「さん」でした。
新入社員でも「さん」、部長でも「さん」。
ところ変われば・・・なんですかね。