GWに山梨県早川町の糸魚川静岡構造線から長野県南部の中央構造線を行く旅をしましたが、この秋はさらに西側の愛知県の奥三河~伊良湖岬にかけての中央構造線の旅をしました。今回は、あまりジオを意識せず、単に紅葉を見に行くつもりが、気づいたら中央構造線沿いを旅していました。
初日に訪ねた香嵐渓は、中央構造線の西側の「領家帯の花こう岩」地帯でした。
中央構造線沿いには、パワースポットと呼ばれる有名なお寺や神社がたくさんあります。今回は豊川稲荷や鳳来寺の近くを通ったのですが、時間の関係で立ち寄ることはできませんでした。
渥美半島西端の伊良湖岬付近に中央構造線が通っていますが、ここの写真をいくつかご紹介します。
「日出の石門」と呼ばれる場所には、大きな岩山が海岸にそびえ立ち、岩に空いた穴から日の出が見えるというところです。
ここの岩石は、ジュラ紀のチャートで、複雑に折れ曲がったり、切れていたりします。
かなりの圧力がかかっていたということがよくわかります。これは海洋プレートの沈み込みによって堆積物が大陸プレート側に押し付けられてできた「付加体」の岩石です。
海岸に降りる石段がかなり長くて、帰りは息が上がりましたが、景色のいいところですので、ぜひ立ち寄ってみられるとよいと思います。